英語力ゼロの僕がTOEIC900点を超えるまでの記録。
僕は、中学時代一切英語の授業を聞いていませんでした。
そのため、高校に入った時点でもbe動詞が何かすら知りませんでした。
そんな僕が、高校3年になる直前に一念発起して本当にゼロから英語学習を始めたのですが、大学入学直後にTOEIC800点弱を取る事ができました。
そしてしかも、その後2回目のTOEICを受験し、大学1年のうちにTOEIC925点を取ったのです。
自分のこのような経験から、独学でゼロから英語の勉強を始めて、TOEICで高得点を収めるための参考書と勉強法を皆さんに紹介したいと思います。
TOEICで925点を取ったときに、同時に受験してTOEFL-iBTで80点も超える事が出来たのですが、そのときに使った参考書については「僕が初受験のTOEFL-iBTで80点、TOEICで900点を超えた時に使った参考書」で紹介しています。
そちらの記事は、比較的英語力が高くなってからTOEIC900点以上まで持っていく段階で使用した参考書をまとめています。
そこで、この記事では、中学レベルの英語からスタートして初受験のTOEICで800点弱を取ったときまでに使用した超基礎〜中級レベルの参考書と、独学での勉強法をまとめます。
この記事の全体の構成はこんな感じです。
- ガチで英語力がゼロの人に送る、独学のための英語参考書!
・英語の勉強を始めるための基礎英単語の勉強
・全ての基礎になる中学英文法を学ぶ・復習する - 中学レベルの英単語・英文法から、TOEIC700点レベルへ接続する参考書
・大学受験向け単語帳で基礎を完璧に
・中学英文法レベルからTOEIC700〜800点レベルの文法へ接続 - TOEIC700〜800点レベルを目指すための参考書
・一通りの英文法を網羅する文法問題集をやり込む
・英文法を勉強する時には必須のForest - まとめ!次はTOEICリスニングの練習だ!
ガチで英語力がゼロの人に送る、独学のための英語参考書!
このパートでは、本当に文法が怪しい人(is am areの違いを明確に説明できない人)から、不定詞や関係詞の基礎がよくわかっていない人までを対象に、高校レベルの文法の学習を始めるのに絶対に必要な英文法の基礎を身につけることを目指します。
また、英語を勉強するために必要な基礎的な英単語(中学校レベル)を暗記するための参考書も紹介します。
この段階は、まさに僕自身がそれまで全く勉強してこなかった英語を、中学レベルから勉強を始めた時の参考書をそのまま紹介してます。
英語が出来なすぎて、TOEICなんてとてもじゃないけど無理・・・と思っているそこのあなた!
基礎からこつこつと積み重ねていけば、絶対にゼロから独学でもTOEICで高スコアは取れます!
私が証明です(笑)
英語の勉強を始めるための基礎英単語の勉強
単語は英語学習をする上で大変重要なものです。
単語をあまりにも知らないと、参考書をやろうにも分からない単語が多すぎて文の構造を把握できず、その参考書が何を伝えようとしているのか理解できずに終わってしまうからです。
ここでは、中学校レベルの単語にも大きな穴がある人のための単語帳を紹介します。このレベルからの学習が必要な人は大学生や社会人にはさすがに少ないでしょうが、中学生向けの英文法の参考書を見てもまず単語から分からずお手上げ状態といった人には絶対必要です。
英語の勉強をさぼってきた人は、この段階から始めるのが良いと思います。僕はここからスタートしましたよ。
値段も安い上、よくまとまっていて英語が本当に苦手な人にはやりやすい単語帳だと思います。
CDも付いていますので、多少の参考にはなると思います。
しかし、ここではとにかく初級の参考書に手をつけるための導入として最低限の単語の意味を把握しておくことを目標としているので、時間がない人はあまり発音を気にしすぎる必要はないと思います。
使用法
一日200個~500個意味を確認すると決めて2周してみる。
だいたいどこのページを見ても見覚えがあるようになったら、この記事の次の段階に進みましょう。
使用期間
2週間も使わないでしょう。
このレベルの単語は、今後の勉強でめちゃくちゃ何回も出てくる上、意味も簡単なので勉強の過程で勝手に身に付いてきます。
そのため、この中学英単語1200をガッチリ暗記するのではなく、上述の通り2周くらいして大体どの意味も確認したな、と思える程度やればいいです。
全ての基礎になる中学英文法を学ぶ・復習する
上記の中学レベルの英単語の大体の意味をおさえたら、中学英文法3年分を一気に復習します。
筆者自身も、中学時代に授業をほとんどスルーしていたために、全く英語が分からない状態から勉強を始めた時には、以下で紹介する参考書を使いました。
非常に分かりやすく、すぐに終わるのでお勧めです。
高校レベル、TOEIC900点やTOEFL高得点を目指す際にも、このあたりのベースの知識は非常に重要なので、コツコツ土台を積み上げていきましょうね。
僕がぶっちぎりでお勧めする中学英文法の参考書はこれ。
図が多くカラフルで分かりやすい・見やすい。そして、文法の解説のあとは次の見開きページでその知識を確認する問題があるので、確実に自分の知識を定着させることができます。
また、上記の参考書以外で中学英文法を学習するのによいと言われているものには、くもんの中学英文法もあります。
僕としてはなぜ上記のシグマベストの中学英文法が注目されないのかふしぎですが・・・
まあ、こちらも非常に優れている本です。
どちらを使うかは完全に好みの問題でしょう。どちらかといえば後者のくもんの方がメジャーですかね。私が使ったのは前者のシグマベスト中学英文法です。
使用法
文法事項の解説と確認問題が交互になっている構成なので、その順番通りに解説を読んで問題を解く、ということを繰り返すだけです。
使用期間
2週間(一日2講程度)で終わらせましょう。
一度やりきるだけではしっかりと定着しないと思いますので、できれば2周以上するとか、思い出せないときに適時参照するといった使い方がよいでしょう。
中学レベルの英単語・英文法から、TOEIC700点レベルへ接続する参考書(高校英語程度)
上記の、中学レベルの単語が終わっている人、中学英文法を終えたレベルの人が対象。
ここでは、本格的にTOEIC800点くらいを目指す中級程度の英語勉強をゴリゴリ進めるレベルの一歩前、高校レベルの英単語や英文法を一通り学ぶことを目指します。
この辺りを進めていくとどんどん英語がわかるようになってきて、TOEICに向けた英語学習も楽しくなりますよ。
大学受験向け単語帳で基礎を完璧に
大学受験で定番の2000語弱程度の単語帳を覚え、リスニング・リーディング・文法などの基礎を完成させることを目的としています。
中学レベルの英単語・英文法から始めた人たちに取っては、第一の大きな壁がこの受験レベルの単語帳を終わらせることであると思います。
しかし、英語の学習の中で最も成果を感じやすいのが単語であることは間違いなく、これを終えた時には今までとんちんかんだった英語が急に理解しやすくなることでしょう。
僕自身、中学英文法と中学英単語を終え、この大学受験向け単語帳の学習に入ったときが一番苦しかったです。
しかし、このレベルの単語と後述する高校レベルの文法を終えたあとは、TOEICは前よりかなり簡単に思えるようになりました。
TOEICの対策法として、「TOEICには独特の語彙が出るからそれに合わせた単語帳をやるべき」と巷ではよく言われますが、英語力のまさに土台となる単語力が大してついていないのに中途半端なビジネス用語を覚えたところで、読解力は間違いなく向上しないし、TOEICの点数もささいな上昇しか得られないことでしょう。
大学受験向け単語帳は非常によくまとまっており、普通レベルの英文であれば十分読めるようになりますから、とりあえずこのレベルの単語帳は必ずやっておくべきだと思います。
大学受験向け単語帳を1冊やれば、基本的にTOEICのリーディングで単語に困る事はないように思います。正直言ってTOEICのリーディングは単語のレベルはかなり低いと思います。
定番の単語帳といってもいくつかありますから、この選択で迷う人は多いのではないかなと思います。ただ、私もあらゆる単語帳を所有していてすべて比較できる、というような状態にはないですから、私が所有している「ターゲット1900」と「単語王2202」の2つの単語帳を比較して紹介したいと思います。どちらも非常にメジャーだと思いますが、基本的にはどちらを選んでもまあよいでしょう。
単語王は、とにかくターゲット1900に比べて訳語の数が多いです。また、同義語や反意語なども数多く載っています。たとえば、partyという単語を見てみますと、9つの訳語と5つの同義語が挙げられています。
単語王のいいところは掲載されている訳語の数が多いことで、単語が持つマイナーな意味まで知識が広がり、長文を読むときにより正確に読むことが可能になるということだと思います。
例えばpartyという単語が長文中に出てきた時に、「パーティー」という意味だけしか知らず「政党」という意味を持っているということを知らなければ、致命的な誤読につながることになります。
9つの訳語のうちどの用法で使われているのか、を考えることができれば、かなり正確に長文を読むことが可能になると思います。
同義語や反意語まで完璧に覚える、ということは必要ないと思いますが、訳語が多いことからも分かるように当然負担は大きいでしょう。
時間と根気がある人には非常にお勧めできます。私は単語王2202を使用しましたが、やはり一つの単語の多くの意味を知っていることは非常に役に立ちますね。
ターゲット1900は、覚えやすいことと、重要度順に並んでいることが強みであると言えるでしょう。
必要十分な単語はもちろん網羅されていますし、単語王のようにごちゃごちゃ(単語王は訳語が一杯ありすぎる、と言う意味。デザインは単語王かなりいいです。)しておらず、洗練されているので非常に覚えやすく、単語王よりも短期間で仕上げることが可能でしょう。
また、大学入試出る順といううたい文句通り、コンピューターで大学入試での出題頻度順に並べられているため、たとえ途中で挫折したとしても重要な単語の知識は得られるという点が利点です。
単語王はたとえば800までしかやらずに挫折、ということになると、基本的で非常に重要な単語に大きな「抜け」ができてしまう可能性があります。
使用法
どちらもまずは訳語を見ながら(単語王の場合あまり完璧に覚えようとこだわりすぎずに)1周する
2周目からはずいぶん楽になるはずなのでひたすら繰り返す
暇な人は、2周目以降、同義語反意語にも目を通すといいでしょうが、同義語反意語は知らなくても普通にやっていけると思います。
使用期間
2、3か月以上程度で。もちろん試験を受ける前にも、必ず復習はしておくべき。
また、単語王とターゲットの2冊には両方ともカード版が販売されています。
単語カードは作る時間が非常にもったいないので、カードを買ってしまって通勤・通学しながらシャッシャと暗記するのがお勧めです。
または、何周かし終わった後に、カードを使って覚えているものと思いだしにくいものに仕分け、思い出しにくいものを集中的にやるという方法もあるでしょう。
単語王2202 フラッシュ・カード1
単語王2202 フラッシュ・カード2
カード英単語ターゲット1900Part 1
カード英単語ターゲット1900Part 2
中学英文法レベルからTOEIC700〜800点レベルの文法へ接続
中学レベルの英単語・英文法を終えたら、いよいよ本格的な英語の勉強が始まると言っていいでしょう。
しかし、やはり依然高校レベルの文法書などにはとっつきにくいものもあり、中学英文法程度の知識しかない状態で参考書を読んでもよく理解できずに終わってしまう危険性が高いと言えます。
そこで、このパートではうまく高校英語レベル・TOEIC700〜800点程度レベルの勉強に接続するための参考書を紹介します。
この参考書は中学英文法レベルの勉強からの接続に非常に向いていると思います。
中学レベルの復習も含まれており、知識の補強にもなります。非常に分かりやすく良い参考書だと思います。
使用法
やはり2周以上するとなお良いです。
使用期間
30日完成という名の通り30日でやってもよいし、一日2講で15日でもよいでしょう。
しかしこれだけでは、中学レベルの英文法〜高校1年導入程度の知識に留まり、やはりまだ不足ですので、さらにこれに加えて以下で紹介するような高校英文法の基礎を学べる参考書を用いる必要があります。
その名の通り、英文法の基礎を初めから丁寧に解説してくれる非常に分かりやすい参考書です。何度も読んでがんばって頭に入れましょう。
この本の内容が、高校レベルの英語、高校英文法を、初級者向けに優しく解説した本という事になります。
次に紹介する、高校〜大学入試レベルの一通りの文法事項を網羅した英文法問題集をやるための基礎知識を付ける目的でこの2冊を使用します。
使用法
まずは通読。2周3周とすることが絶対必要。
たとえば、比較のところなど「覚えろ!」と書いてあるところがあちこちありますが、1周目でがんばって全部暗記しようとかはしないこと。繰り返し繰り返し読むことで自然と理解を伴った暗記ができてくるはずです。
使用期間
2か月程度でしょうか。
TOEIC700〜800点レベルを目指すための参考書
そして次はついに高校レベルから大学入試レベル、TOEIC700〜800点レベルに対応できるであろう文法問題集です。
このレベルまで達したら、後は淡々と相棒と決めた参考書を徹底的にやり込むのみです。
一通りの英文法を網羅する文法問題集をやり込む
TOEICではそこまで難解な文法問題は出題されませんから、基本的にはこの一冊でTOEIC900点まで対応可能であると考えてよいでしょう。
使用法
問題集とあるが、習ったことがないことは解きようがないので問題は解かなくてよい。
解説と問題を見て、理解&暗記をする。(暗記といっても文法事項を覚えるのであって問題文を暗記するのではない)
必ず分からないところはforestを参照するなどして理解するよう努めること。
使用期間
とにかく身に着くまで繰り返し続ける。
TOEICで900点を目指すための英文法の参考書については「文法がTOEIC900点突破のカギ!TOEICリーディング対策のための文法総まとめ参考書」にまとめてありますが、上で紹介した「全解説入試頻出英語標準問題1100」でも、そちらの記事に書いてある問題集と同じようにTOEIC900点まで目指せると思います。
逆に、そちらの記事に書いてあるもう少しレベルの高い文法問題集を使っても全く問題ありません。
ちなみに僕は「文法がTOEIC900点突破のカギ!TOEICリーディング対策のための文法総まとめ参考書」で紹介した「全解説頻出英文法・語法問題1000」を使いました。
ここで紹介した「全解説入試頻出英語標準問題1100」は、それと同じシリーズのちょっとだけ簡単バージョンです。
基礎的な勉強から積み上げていく場合には、1100の方が接続しやすいかなあと思いここでは「全解説入試頻出英語標準問題1100」の方を紹介しました。
基本的に両者のレベルはそこまで違いませんので、特に大学受験ではなくTOEICやTOEFLを目指すにあたっては、自分が見やすい・分かりやすいと感じる気に入った英文法問題集を選べばいいと思われます。
この場合重要なのは、色々な参考書に浮気をせず、網羅的な文法問題集を一冊完璧に理解するという点にあります。
このレベルの文法問題集の中から、相棒を一冊決めて、その一冊と徹底的に向き合いましょう。
英文法を勉強する時には必須のForest
このあたりで分からないことがしょっちゅう出てくるようになると思いますが(もちろんもっと早い段階でも)、文法書は一冊買っておいた方がいいでしょう。
分からないことはすぐに辞書のように文法書を引いて、解説を読み理解することが大切です。
forestは非常に見やすくとっつきやすいうえに、この内容&量でこの値段は親切だと思います。
これはTOEICやらTOEFLやら英語の勉強をするときにはきっと必要になるので買っておくべきでしょう。
使用法
辞書的に使用する。たとえば上で紹介した参考書をやっているなかで不定詞がよくわからなくなったら、不定詞について書いてある箇所を参照する、などという形です。
3日くらい暇な時間があれば、最初から最後まで読んでみると理解が深まるでしょう。
まとめ!次はTOEICリスニングの練習だ!
さて、ここまでやるのはおそらくかなりの長期戦となるでしょうが、終えれば英語が随分分かるようになると思います。
TOEICの場合、リスニングはリーディングと比べて圧倒的に容易に点数を上げることが可能なので、ここまでやったことに加えてリスニングをしっかりと練習すればTOEICスコア800点台は確実に取れるのではないかと思います。
TOEICのリスニングセクションは、この記事で紹介したような英文法や単語の勉強よりもずっと楽に結果が出ます。詳しいリスニングの勉強法などは、以下の記事にまとめているので、そちらもぜひ読んでみてください。
満点保持者によるTOEICリスニングの完全攻略法
英語力が全然なくて、TOEICやTOEFLなんて無理だと思っている方、是非こつこつと積み上げて頑張ってほしいと思います。
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