Macには、数多くのアプリがプリインストールされている。
iTunesやSafariなどは、ほとんどの人が使ったことがあるだろうが、あなたはアプリケーションフォルダの「ユーティリティ」に最初から入っているアプリを、すべて使ったことがあるだろうか?
ほとんどの人は、Macにプリインストールされている「グラブ」や「システム情報」といったユーティリティアプリが、何をするためのものなのかすら知らないのではないだろうか?
今日はそんな「隠れたスグレモノ達」を7つ紹介しよう。
実はパスワードを確認できる「キーチェーンアクセス」
Safariなどで、ログインフォームに入力した情報を保存すると、キーチェーンアクセスにパスワードが保存され、以降Safariで同じサイトにログインする際、IDやパスワードを入力する手間が省ける。
ここまでは誰でも知っているであろうが、ユーティリティアプリのキーチェーンアクセスには、保存された個々のパスワード情報を、Macのログインパスワードを入力することで、キーチェーンアクセスのアプリから閲覧できるという便利な機能がある。
このように、確認したいログインフォームの情報をダブルクリックして、「パスワードを表示」にチェックを入れると、Macのログインパスワードを入力するように求められる。
Macのログインパスワードを正しく入力すれば、当該ログインフォームに保存されたパスワードを確認することができてしまうのだ。
MacのApp Storeには、様々なパスワード管理アプリがあるが、実はプリインストールされているキーチェーンアクセスでもある程度同じ役割が果たせるのだ。
「アクティビティモニタ」でメモリと電源を監視しよう
MacのLaunchpadを開き、アプリの一覧を見ている中で、このアクティビティモニタのアイコンを見たことのある人は多いだろう。しかし、使ったことがある人はきっとかなり少ないはずだ。
アクティビティモニタは、メモリやCPU、エネルギー消費の状態をリアルタイムでチェックすることのできるユーティリティアプリだ。
とりわけ、「エネルギー」というタブで閲覧できる情報は興味深い。Mac Book Airなどを使用している人にとっては、屋外でどれだけバッテリーが持つかが大きな関心事だが、アクティビティモニタを使えば、どのアプリがどれだけ電力を消費しているかがわかるため、バッテリーの節約をするために色々と工夫できるかもしれない。
Photoshopなどを使用している人は、使っていない時でも多くのエネルギーを消費していることに気づくだろう。
「コンソール」でエラーがないかチェック
コンソールも、場合によっては非常に役立つアプリだが、ほとんど使ったことのある人はいないであろう。
コンソールは、Mac OS X が記録しているシステムのログを覗くことのできるユーティリティアプリだ。
これを使えば、過去に削除したはずのアプリのプロセスが不幸にもバックグラウンドで動き続けている場合や、なんらかのアプリから大量に吐き出されているエラーなどを発見し、Macの動作が遅くなることを防ぐことができる。
例えば、Googleカレンダーなどとバックグラウンドで同期するアプリを使っている場合に、間違ったパスワードを入力していると、バックグラウンドで特定のアプリが永遠とGoogleカレンダーとの同期を試みては失敗して・・・を繰り返していることがある。
そのような状態を放置するのは当然好ましくないので、コンソールを時々確認して警告やエラーがないか確認しておきたい。
簡単に画面上の色(RGB)をコピーできる「Digital Color Meter」
これは、画面上の好きな位置にカーソルを合わせて、「shift+command+c」を押すことで、そのカーソル位置にある色のカラーコードをクリップボードにコピーできるという便利なアプリ。
デザイナーやWeb製作に関わっている人ならば是非知っておきたいシンプルなユーティリティだ。
ディスクの健康を保つ「ディスクユーテリティ」
これは比較的知名度の高いユーティリティアプリかもしれない。
MacのハードディスクやSSDの検証および修復や、バックアップの作成など、ディスクに関連する様々なツールが用意されている。
Mac使用者ならば、必ず使い方を覚えておきたいユーティリティだ。
スクリーンショットをもっと便利に「グラブ」
Macでスクリーンショットをとる場合、キーボードショートカットのcommand+shift+3でスクリーン全体を、command+shift+4で指定範囲をとる方法が最も一般的だろう。
グラブは、この通常の一般的なスクリーンショットに加えて、指定ウィンドウのスクリーンショットや、タイマー撮影を行うことのできるアプリだ。
これらの機能は、例えば指定ウィンドウのスクリーンショットはcommand+shift+4の後でSpaceを押せば、キーボードショートカットでも行うことができるので、特段グラブが絶対必要というわけではない。
しかし、そうした滅多に使わないショートカットを覚えるのは大変なので、通常とは違うスクリーンショットを取りたいというときは、とりあえずグラブを立ち上げる、と覚えておいた方が早いだろう。
Macの情報を詳細に表示・保存「システム情報」
システム情報は、あなたのMacのハードウェア情報を一括して表示することのできるユーティリティアプリだ。
なんらかの理由でスペックが知りたいときや、シリアルナンバーが修理の際に必要となったときなど、このアプリで重要な情報を閲覧することができる。
また、システム情報を開いた状態で、キーボードショートカットのCommand+sを押すと、これらの情報を書き出し、保存しておくことができる。
この情報をDropboxなどに保存しておくことで、Macにもしものことがあった際に、本体を立ち上げられなくても、詳細なスペックを確認できるという利点がある。是非やっておきたいTipsだ。
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